レコードの買取
コロナ禍になってもう一年半ぐらいになりますか。
色々と変化もありますが、ここ最近レコードの買取にも多少の影響があるような気がします。
うちはまだ4年ぐらいの新人店舗なので、買取依頼は少ない方だと思います。
やはり老舗店舗の信頼感、安定感というのは凄い力があるんだな、と最近感じる事が多々あります。
そんな中でも、うちに買取依頼をしてくださるお客さんがいらっしゃるので、本当に嬉しくなって査定にも力が入ります。
冒頭で変化が、というのは、レコードプレーヤーも無くあまり必要ないので引き取りお願いします、といった依頼がコロナ前は多かったように思います。
しかし最近は、コロナを切っ掛けに今後の事を深く考える事が多くなってきて、少しずつ物を減らしていこう、というお気持ちからでしょうけど、大切にしていたレコードを手放そうと思っているんですが、買い取ってもらえますか?というお客さんが増えました。
私もレコードが大好きなので、大切にしていた物を手放そうという葛藤のお気持ちとてもわかりますので、これまた査定にグッと力が入ります。
例えば、50代後半の女性だったんですけど、
「あまり価値は無いと思うんですけど・・。」
と、遠慮がちにお持ちいただいたレコード。それはそれは素敵なラインアップで、今で言うシティポップの良作ばかり30枚ほどありました。なので、
「いえいえ、このレコード今人気があって、若い音楽ファンから海外のマニアまで凄く求められているレコードなんですよ」
と、説明差し上げたら、凄く喜ばれてました。
いつ買われたんですか?と尋ねると、
「私が就職したばかりの頃、音楽が好きでお給料が出たら少しずつ買ってたんです。なので中々手放せなくて。でも聴いてもらえる人がいるなら嬉しいです。」
とおっしゃってました。
買い取る時にこういうお話するの凄く好きで、後追い世代としては貴重な記憶ですし、発売当時に好きでちゃんとお金を出して買われている方のお話は、やはり引き込まれます。これも音楽、レコードの良さの一つだなぁ、と毎回思います。
まだまだ素敵なお話がありますので、私の記憶が確かなうちに(笑)、書いておこうと思います。それではまた。
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